私の中にあと二人いる【番外編】

遥はその場にしゃがみ込むと…


「良太〜

僕ね、良太のこと好きだよ〜
もうね、愛してるよ〜」


そう言って、下僕の頬にキスをした


「うわぁぁぁー!!
な、なにやってんだよ、遥っ!」

「なにって…?
今日はエイプリルフールだから
僕は、大好きな良太にキスしてあげたんだけど〜?」

「は、遥様から
き、キスをいただくなんて…っ!」


遥はニヤニヤと笑いながら
下僕を抱きしめていた

下僕は、遥がキスしてくれたから
涙を流しながら感激していた


「ひ、酷いよ、遥っ!
エイプリルフールだからって…

こんなヤツにキスするなんて!」

「あぁ…遥様…」

「ちっ。邪魔だ!
俺は遥と話しあんだよ、あっちに行け!」

「はっ!羨ましいんでしょう?
遥様からキスをいただいた俺のこと」



こ、コイツぅ〜!!
クッソー!!

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