私の中にあと二人いる【番外編】
「うわぁ〜
卵がいっぱいあるよぉ〜!」
「本当だ…
あっ、名前が書いてある」
作り場には卵がたくさんお湯の中に浸かっていて、一つひとつ名前が書いてあった
「これは、自分のを見つけやすくするため、卵に名前を書いたりするらしいです
名前じゃなくても、ほら…
可愛らしいキャラクターなんかも描いてありますよ」
アキラはキャラクターが描いてあった卵を掴み私たちに見せてきた
「うわぁ〜、すごっい!
僕も可愛い熊ちゃん描いちゃおっとぉ〜!」
「先ほど、旅館の人に卵をもらいました
はい、千。どうぞ」
「ありがとう!」
千はアキラから卵とマジックをもらい
卵に熊を描いていた
「はい、蛍ちゃん」
アキラは私にニコッと笑い卵とマジックを差し出した