私の中にあと二人いる【番外編】
「よぉーし…
おぉー!掴んだ!掴んだぞ!」
「ちょっ、痛い痛いっ!
そんな興奮しないでよぉ!」
洸くんはクレーンが熊ちゃんを掴んだことに驚き僕の服を引っ張って言ってきた
興奮しすぎぃ!
自分が馬鹿力なの気づいてよぉ!
「えっ⁉︎嘘だろ!
おい、落ちちまった!なんだこれ、インチキか⁉︎」
「ちょっ!!」
周りには、他のお客さんや従業員の人とかいるのにも関わらず、洸くんは馬鹿でかい声で言った
僕は焦って洸くんの口元に手を置いて周りの人たちに苦笑いした
「バカぁ!これはインチキじゃなくてぇ
そういうゲームなのぉ!
落ちないように、ここにうまく運んで、景品をゲットするのぉ!
落ちないように、掴むとことか考えないとダメなのぉ!
分かったぁ⁉︎」
「お、おう…」
僕はバカでも分かりやすいように、丁寧に説明した
もう!
恥かいちゃったじゃん!