私の中にあと二人いる【番外編】

僕は、洸くんの口を塞いでいる僕の手を退かした

洸くんは、僕の気迫に少し驚いたあと
またクレーンゲームを始めた


「…おっし!…そのまま…
あぁー!!クッソ!」


洸は諦めず、何度もお金を入れてはゲームを始めた


「ね、ねぇ…洸くん…」

「…ん?なに?」


洸くんは、僕の方を見ず
ゲームをやりながら返事した


「あのさぁ…
お金、大丈夫ぅ…?」


洸くんは、財布の中身を気にせず
小銭がなかったら、札を両替してゲームをしていた


こ、これ…
蛍の財布だよねぇ…?

そんなに使っても大丈夫なのかなぁ…?

< 51 / 179 >

この作品をシェア

pagetop