私の中にあと二人いる【番外編】
僕は、洸くんの口を塞いでいる僕の手を退かした
洸くんは、僕の気迫に少し驚いたあと
またクレーンゲームを始めた
「…おっし!…そのまま…
あぁー!!クッソ!」
洸は諦めず、何度もお金を入れてはゲームを始めた
「ね、ねぇ…洸くん…」
「…ん?なに?」
洸くんは、僕の方を見ず
ゲームをやりながら返事した
「あのさぁ…
お金、大丈夫ぅ…?」
洸くんは、財布の中身を気にせず
小銭がなかったら、札を両替してゲームをしていた
こ、これ…
蛍の財布だよねぇ…?
そんなに使っても大丈夫なのかなぁ…?