私の中にあと二人いる【番外編】
「あぁ…心配すんなよ…
これ、蛍の金じゃなくて俺のだから…」
洸くんは僕の言いたいことが分かったのか、ゲームを続けながら答えた
洸くんのお金ぇ?
蛍は洸くんと遥ちゃん用に分けてるってことぉ?
「いや、俺のってのは違うな…
遥のヤツが俺にくれた金」
洸くんはゲームを続けながら、一瞬顔を顰めた
「遥ちゃんがぁ…?」
「あぁ。蛍の親は俺たちのことを知らない
だから、金は蛍の分しかない
遥のヤツが、どこから金を手に入れたのか分からないが、蛍の金を使えないから俺にその金を渡してきた
たぶん、男を誘惑したときにでも
金を巻き上げてるんだろうよ」
うわぁ…
さすが遥ちゃんだねぇ…
ある意味、尊敬するよぉ