私の中にあと二人いる【番外編】
「フフフッ…
大丈夫だよ〜
恭也を壊したりなんかしないよ〜
恭也は今のままがカッコイイからね?
だけど…
次、僕を怒らせたら…
僕、恭也に何するか分からないよ〜?」
遥は魅力的な笑みを浮かべながら
俺の手を掴み軽いキスをした
「さぁーてと…
温泉にでも入ろうかな〜?
恭也も一緒に入る〜?
混浴風呂に入ろうか〜?」
遥は俺から離れると温泉がある方向を見て、俺に言ってきた
「……それは命令か…?」
俺はもうコイツに従わなければならない
蛍を守るため、自分を守るため
「フフッ…
そんなに怖がらなくてもいいよ
いつもどおり、僕に接してくれれば〜
ただ、さっきみたいに
僕を本気にさせることをしなければね?」
「……分かった…」
遥は満足したのか、また部屋の中に戻り
温泉に入る準備をして大浴場の方に向かった
慶都や良太は、苦笑いしているが
俺たちは、遥の恐ろしさを実感した