私の中にあと二人いる【番外編】
「……というわけなの…
どうする…?」
「俺は蛍がいいなら、いいぜ
誰と風呂に入ってもいいからな」
洸は、私の意見を尊重すると言ってきた
でも、問題は洸より…
「なんで僕が、そんな景品扱いされないといけないの」
冷たい言葉で、そう言ってきた遥
「どうせ、慶都か良太が勝ったら
蛍じゃなく僕が出て、一緒に温泉に入らないといけないんでしょう?
そんなのごめんだね
僕、得しないじゃん
逆に損してるよね〜?」
確かに、遥には得することがない…
私も、恭也以外と温泉に入るのは…
でも、恭也は勝つ気だし…
「蛍、どうするんだ?」
「……やる
恭也を信じる…」
恭也が勝てば、いいんだから…
恭也が勝つことを信じる