私の中にあと二人いる【番外編】
「えぇー
嘘でしょう〜?
僕、絶対に嫌だ
慶都や良太と温泉入りたくなーい!」
「ワガママ言ってんじゃねぇよ、遥!
蛍が決めたんだ、お前も腹くくれ」
「嫌だ、嫌だ!
温泉だよ?温泉って裸じゃん
僕、無防備だよ⁉︎
僕の裸を見て慶都や良太が興奮したらどうすんの!
僕、あの二人とセックスするの嫌だよ⁉︎」
「せ…
ば、馬鹿か!
誰がそこまでしろって言った!
風呂入るだけだろ!」
「洸、男はオオカミなんだよ〜?
僕の色気満載の裸なんて見たら、そこら中の男たちなんかメロメロだよ〜?
僕、食べられちゃうよ〜」
「食うわけねぇだろ!
人間が人を食うわけないだろ!」
「もぉ、そういうことじゃなくてぇ〜!」
どうしよ…
確かに、遥の色気にあてられたら、襲ってくるかもしれない…
一応、私の身体だから…
変なことに使わないで欲しいんだけど…
「蛍も嫌でしょう〜?
慶都か良太とヤるの
ね、やめよう?」
「で、でも…」
恭也が勝てば、そんな心配はなくなる…