雨、冷たくて
そうじゃなきゃあたし、

もうユウと仲良く話す自信ないよ…



「おい、なにやってんだ?」


一瞬体がビクッとして、振り返ると、

同じクラスの男子がいた。



「…あッ…えっと…」


そいつは教室のドアを開けた。



「…ミヤ?…」


震えた声で、ユウがあたしの名前を呼んだ。


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