雨、冷たくて
青ざめた顔のユウが、名前を呼んだまま固まっていた。


周りの男子も、同じように焦っている。



「…今の、聞いた?」

「…イヤッ!!」



そう言ってあたしは立ち上がった。


ユウはずっと、あたしを好きだったの?


ねぇ…

やめてよユウ…



そんな目で見ないで?


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