雨、冷たくて
「…あッ、大丈夫です」


さっきまで助けを求めていたくせに、

急に
恥ずかしくなってしまった。



「でも…先輩具合悪そうですよ?」


チャイムが鳴るまであと少し。



「早く、教室戻った方がいいよ?」


柄にもなくそんなこと言って、先輩ぶってるあたし。



「いいですよ。どうせ次体育だし」

そう言いながら、ルイはあたしの横に座り込だ。




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