あかねいろ Thousand Leaves! 完全版
2
サーファー仲間と一緒に電車に乗った。
もちろん会話は、次に向かう波の話ばかりだ。
「カノジョもサーフィンやればいいのに」
と仲間の一人に言われた。
慌てて手を振る。
「ムリっす!泳げませんから」
「すぐ上手くなるよー」
優斗が顔をしかめた。
「茜はダメ!危ないから!」
「過保護だよなぁ。
俺、あのプレゼントだって止めたんだよ?
だけど『茜が心配だから』って、ヒトの話聞かねーんだ」
もちろん会話は、次に向かう波の話ばかりだ。
「カノジョもサーフィンやればいいのに」
と仲間の一人に言われた。
慌てて手を振る。
「ムリっす!泳げませんから」
「すぐ上手くなるよー」
優斗が顔をしかめた。
「茜はダメ!危ないから!」
「過保護だよなぁ。
俺、あのプレゼントだって止めたんだよ?
だけど『茜が心配だから』って、ヒトの話聞かねーんだ」