あかねいろ Thousand Leaves! 完全版
明け方、優斗は仲間たちと外房へ出かけて行った。

明日には、また次の大会の為に移動するらしい。



一人、パパの車に乗り込もうとしたら、

穂積がパジャマ姿のまま出てきた。


「そんなカッコで寒くない?」

「僕のせいで帰っちゃうの?」


え…


穂積が眉毛を八の字にして、私を見上げてる。


「穂積のせいじゃないよ。明日、学校が…私みたいなのは、学校に行くしかないんだよ」


穂積がつまらなそうに、下を向いた。

「もう僕のこと、シショウって呼ばないの…?」
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