あかねいろ Thousand Leaves! 完全版
4
「うそだ!待って!」
穂積が叫んだ。
パパが言った。
「総史、荷物積んでくれ。俺、送ってくから」
お兄ちゃんがうなずいた。
「待って!待って!」
「穂積、一緒に荷物手伝え」
「やだ!なんで別れるなんて言うの!?」
私はパパの後を追った。
後ろから、冷たい声が聞こえてきた。
「茜は結局、俺のことなんて好きじゃなかったんだろ」
足が止まった。
心が凍りついた。
「俺が好きって言ったから、付き合っただけだろ」
「…そうだよ」
私はまた歩き出した。
「そんなワケないっ!」
穂積が追いかけてきた。
穂積が叫んだ。
パパが言った。
「総史、荷物積んでくれ。俺、送ってくから」
お兄ちゃんがうなずいた。
「待って!待って!」
「穂積、一緒に荷物手伝え」
「やだ!なんで別れるなんて言うの!?」
私はパパの後を追った。
後ろから、冷たい声が聞こえてきた。
「茜は結局、俺のことなんて好きじゃなかったんだろ」
足が止まった。
心が凍りついた。
「俺が好きって言ったから、付き合っただけだろ」
「…そうだよ」
私はまた歩き出した。
「そんなワケないっ!」
穂積が追いかけてきた。