あかねいろ Thousand Leaves! 完全版
「すぐ冷やせ」
リョウさんたちが入ってきた。
大地くんも一緒だ。
ミミ、ニッコリし過ぎ。
「うん」
私はカップを置いて、流しに向かった。
水を出して、赤くなった指を眺める。
水が冷たくなった…
「オマエ、大丈夫?」
「大丈夫」
秋になった途端、さらに店が忙しくなって、
リョウさんとはあんまり話してない。
水が止まった。
「そんなに痛いなら、医務室行けよ」
「もう痛くないです」
「なに敬語使ってんだ」
「あ、敬語?」
私は手を振って水を払うと、
手短にあった布で手を拭った。
「ナニやってんだよ…」
リョウさんの服、
拭きにくい…。
リョウさんたちが入ってきた。
大地くんも一緒だ。
ミミ、ニッコリし過ぎ。
「うん」
私はカップを置いて、流しに向かった。
水を出して、赤くなった指を眺める。
水が冷たくなった…
「オマエ、大丈夫?」
「大丈夫」
秋になった途端、さらに店が忙しくなって、
リョウさんとはあんまり話してない。
水が止まった。
「そんなに痛いなら、医務室行けよ」
「もう痛くないです」
「なに敬語使ってんだ」
「あ、敬語?」
私は手を振って水を払うと、
手短にあった布で手を拭った。
「ナニやってんだよ…」
リョウさんの服、
拭きにくい…。