あかねいろ Thousand Leaves! 完全版
「うわっ!」


急に重くなったと思ったら、リョウさんが体重をかけていた。


「危ないっ!」

「危ないのは、オマエだろ?ちゃんと支えてろよ」




風が冷たい。




…一人になりたくないんだ。



金曜日の夜に、一人でいたくないんだ。


寂しさが伝染した。



時計を見た。



「明日も早い?」

「何が?」

「バイトですよ」

「明日、俺やっすみ」
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