HELLO GOOD BYE



「ど-する、学食行く?」




三人一緒の授業の日は、空き時間の3限に学食に行くのが定番になっている。



どちらともなく言い出すと、学食に向かう。




あたしより学校に来ないリュウのせいで
タイチと二人になることもしばしばだけど、


学食に着いたらサークルの誰かはいるだろう。







「お礼にランチおごるよ」

「マジ?ラッキー」

あたしの申し出を快く受けるタイチ。



ほんと女扱いされないな。


だからこそあたしたちの学年は特に仲がいいんだけど。








だからリュウも、
おとついのあたしの告白には驚いたと思う。







…覚えてなかったりして。








学食に行くと案の定
ミキたちサークルのギャル組がいた。





ミキの横には…






リュウがいた。




チクンと胸が軋む。





ミキは化粧も服も髪も、ばっちりで、
いつも見られてるとはいえ
今日はぐちゃぐちゃのあたしを見られたくなかった。




タイチの分のランチを買って、
あたしはトイレに行くと言って
みんなとは反対の方向に向かった。
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