この俺が幽霊に恋をした!?
「真琴くん素直じゃないんだからー」
走り込みをする俺の斜め後ろをずっとついてくる千草玲斗。
「お前いつから聞いてたんだよ」
俺が起きたときはまだ寝てたはず。
「んー……真琴くんが走り込みしようかな、って言ったあたりからかな」
「それってほぼ最初っからじゃねーか」
朝が早いだけあって辺りはしんと静まり返っている。
響くのは俺の走る音と俺の声だけ。
走りながらイヤホンを出してポチポチと操作をする。