この俺が幽霊に恋をした!?


「あそこにいるの……萌絵じゃないかな?」

「……萌絵?」


動かしていた足を止めて千草玲斗の指差す方を見てみると、確かにそこには見慣れた姿があった。

「あいつ……こんな所にいたのか」


「そうみたい。

ねぇ真琴くん、行ってみようよ」


「行くって……萌絵の所にか?」

「そう。それ以外に何があるのさー」


ふよふよ浮きながら千草玲斗は言う。


「そんな言うならお前が行ってこいよ」
< 170 / 307 >

この作品をシェア

pagetop