この俺が幽霊に恋をした!?
「あそこにいるの……萌絵じゃないかな?」
「……萌絵?」
動かしていた足を止めて千草玲斗の指差す方を見てみると、確かにそこには見慣れた姿があった。
「あいつ……こんな所にいたのか」
「そうみたい。
ねぇ真琴くん、行ってみようよ」
「行くって……萌絵の所にか?」
「そう。それ以外に何があるのさー」
ふよふよ浮きながら千草玲斗は言う。
「そんな言うならお前が行ってこいよ」
メニュー