この俺が幽霊に恋をした!?
「なんなんだいきなり……変な奴だな」
何やらぶつぶつ言いながらも、渡されたそれを大人しく膝にかける彼女。
その光景を見て思わず吹き出してしまった
「なっ……、なんだよ来栖!」
俺が笑った理由が(当り前だけど)把握できてない吉原は何度も目を瞬いた。
「いや…気にするな――……ックク」
ほんと、吉原ってなんつーか……
行動がかわいいんだよな。
「ふわぁぁ~……いけないいけない。
いつの間にか寝ちゃってたよ真琴くん……―て、どうしたのさ?」
なんか楽しそうだねー、と目をとろんとさせた玲斗がふにゃっと微笑んでくる。
なんだ、やけに静かだと思ったら途中から寝てたのか。
道理で平和だったわけだな。