この俺が幽霊に恋をした!?
「あ、確かに」
「俺もずっと思ってたわ、ナイス灯!」
「せんせー、何点から赤点?」
灯の言葉に続いてクラスメイトたちも次々と発言をしていく。
流石にこれには困ってる様子の小田せん。
あ、ほら、目が泳いでるし、顎に手を当ててるし。
この先生、困った時とか誤魔化すときは必ずこの動作するんだよな。
……無意識なんだろうけど。
「えーと……あ、あれ? 俺、授業の時間に言わなかったか?」
「言ってないからー」
灯がのんびりとした口調で否定すると、
小田せんは引き攣った笑みを浮かべた。
「あ、思い出した。
50点だ、50点。つーことで、それ以下の奴は―――……」
「嘘つけ、隣のクラスのダチが30点って言ってたぞ」
嘘つくなーと生徒たちが騒ぎ始める。