この俺が幽霊に恋をした!?


「2人はもうすっかり恋人だね」

「おう、キスした仲だしな」


ニヤッとすると今度は俺が萌絵に足を踏まれた。

「お前なぁ……
それが彼氏に対する態度かよ……」


相変わらず暴力的だな……。

果たしてこれは今後も変わることはないのだろうか。


「まぁまぁ。2人のラブラブぶりも見れたことだし、そろそろ帰ろうか」


もう朝になっちゃうよー、と言いながら歩き出した玲斗の後ろ姿をみて溜め息をついた。

元はと言えばお前と萌絵がくだらん言い合いしてるからこんな時間になったんだろうよ。


「あ」


突然、ぴたりと歩みを止めた玲斗は思い出したかのようにくるりと振り向いた。
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