この俺が幽霊に恋をした!?
「真琴!玲斗くん!」
「起きてきたのか」
よほど全力で走ったのか、萌絵は息切れをしている。
「だって、気づいたらいなくて……」
しばらく息を整えてから、萌絵は不思議そうに俺と玲斗を交互にみる。
「ていうか、なんでこんな所にいるの?」
「少し大事な話があったからね」
萌絵からの質問にさらりと答えると、「ちょうどいいや」と呟いて彼女に向き直る。
「もう1度確認させておくれ。
萌絵は、人間として生きたいと思う?」
「うん……思うよ。
昨日、帰り道を歩きながらこの幸せが続けばいい、って思ったの」
彼女は即答で『イェス』と答えた。