この俺が幽霊に恋をした!?
体が、消えていっている。
透けるだとか、そんなレベルじゃない。
よく漫画やアニメでみる、あんな感じで下半身から消えてるのだ。
やっとそのことに気づいた萌絵は顔を青くさせた。
「やだっ、玲斗くん……なんで!?」
玲斗は萌絵の問いかけにも何も答えない。
ただひとこと、
「これで萌絵は人間として生きられるようになったよ。
本当は禁忌なんだけれどね……。
萌絵、幸せにね。
真琴くん……萌絵をよろしく頼んだよ」
と笑顔で俺たちに言ってきた。
「ねぇ真琴くん。どうやら僕はもう行かないといけないみたいだ」
「おい……うそだろ?」
それから先の言葉がなんとなく分かってしまって俺はつばを飲み込んだ。
「仲良くしてくれてありがとう。
真琴くん、君は最高の友達だったよ」