この俺が幽霊に恋をした!?
頭の中を千草玲斗の言葉がぐるぐると回る
『萌絵の家族はお父さん、お母さん、
そして妹なんだけど。
萌絵に対して、すごく厳しかったんだ』
『もっとちゃんと勉強しろ とか、
妹は頭いいのにお前はなんで馬鹿なんだ
とか、面倒くさいからいちいち泣くな
とか…。
とにかく、そんなことを言われててさ』
まだ見澤萌絵の姿は見当たらない。
『彼女は誰とも比べられず、ちゃんと自分を1人の人間として見て欲しかったんだと思う。だから、ああいう行動をとったんじゃないかな』
『真琴くん……萌絵と友達になって欲しいんだ。彼女自身を見て欲しい。あの子には君が必要な気がするんだ』