この俺が幽霊に恋をした!?



会計を済ませて休憩室に行くと見澤萌絵は目を覚ましていた。

「目ぇ覚めたか」

こくん、と頷くもその瞳はどこかぼんやりとしている。


「ほら。チョコレート」

包装を半分まで破って手渡すと、戸惑ったように俺の顔と手元にあるチョコレートを交互に見る。


食べていいの?


そう言っているようだった。


「おう、食えよ。チロルで悪いけど」
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