ノアの箱舟。
プロローグ。世界


こんな話を聞いた事はないだろうか。

神様の7日間と言う言葉を。

人が今いるこの星は 神と言うものが
作ったと言われている。
一週間で、 それが僕等人の時間での一週間なのか
それともそれとは異なる一週間なのか それは誰にもわからない。

ただ それも永遠では無いと言う事。

神が親なら人は子と言う事になるのだろう。

そして子はいずれは親離れをしなくてはいけない。

いや もしかしたら 自我を持ち 感謝を忘れ私利私欲に走った 走ってしまった子を見捨てたのかもしれない。

そうして いつのときからか 神は世界を見守るのを止めた。

やめればどうなるか。
それは誰にも分からない。 いやむしろ見守ってくれていたのかすら分からない。

だがある時から 一定のペースで災害が起きる。
大規模な。
大勢が死んだ。 いまや昔の半数にも立たないだろう。
疫病も増え 。子を作ることさえ許されず。天罰と言わざるおえないほどの窮地にいた。

だから それ故に自然的に。必然的に人々は口にする《神々はこの世界を見捨てた》と。

いつか。 もし。 また繁栄が来るのならば

私は朽ちるしかばねになろう。

人々がまた活気に溢れるその日まで

少年が手にした書物は
日記みたいなものは ここで途切れていた。

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