ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
私の隣で和美先輩が苦笑して、ほら、と拓斗君を私の腕に預けて来る。
「ひゃっ……」
慌ててしっかりと抱き止めると、和美先輩が私にニッコリ笑い掛けた。
「ほら、怖くないでしょ? 拓斗も萌の腕の中でちゃんと安心してる」
「……あ……」
恐る恐る腕の中の小さな顔を見つめた。
拓斗君は私につぶらな瞳を向けて、相変わらず機嫌良さそうに笑っている。
「……可愛い」
つい顔が綻んでしまう。
どうしよう、ぎゅ~って抱きしめたいのに、そんなことしたら壊してしまいそう。
「自分の子なら、もっと可愛いって思うわよ」
和美先輩にニッコリ笑い掛けられて、私もついはにかんだ笑みを浮かべた。
それを見た先輩達が、あ~あ~、となんだか重い溜め息をつく。
「悔しいけど、こればっかりは沢木さんに先越されるんだろうなあ」
「そうよね。まずは結婚相手を見つけなきゃいけないんだから、私達」
そう言いながら、先輩達は立ち上がる。
そして、和美先輩に断ってから、一人、二人と仕事に戻って行く。
「ひゃっ……」
慌ててしっかりと抱き止めると、和美先輩が私にニッコリ笑い掛けた。
「ほら、怖くないでしょ? 拓斗も萌の腕の中でちゃんと安心してる」
「……あ……」
恐る恐る腕の中の小さな顔を見つめた。
拓斗君は私につぶらな瞳を向けて、相変わらず機嫌良さそうに笑っている。
「……可愛い」
つい顔が綻んでしまう。
どうしよう、ぎゅ~って抱きしめたいのに、そんなことしたら壊してしまいそう。
「自分の子なら、もっと可愛いって思うわよ」
和美先輩にニッコリ笑い掛けられて、私もついはにかんだ笑みを浮かべた。
それを見た先輩達が、あ~あ~、となんだか重い溜め息をつく。
「悔しいけど、こればっかりは沢木さんに先越されるんだろうなあ」
「そうよね。まずは結婚相手を見つけなきゃいけないんだから、私達」
そう言いながら、先輩達は立ち上がる。
そして、和美先輩に断ってから、一人、二人と仕事に戻って行く。