ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
飲まされると面倒臭いから、と、響さんは車を出してくれた。
おかげで響さんは食事会開始から一滴もお酒を飲んでいない。
だからこそ、少しだけ私がお義母様に付き合わなきゃって思ってた。
「コイツ、あんまり酒強くないんだよ。そのシャンパン、結構アルコール度数高いだろ?」
響さんは涼しい顔でそう言って、自分はミネラルウォーターのグラスを傾ける。
お義母様がジトッと私を見つめて、私は板挟みになってしまう。
それでも。
「えっと……。ごめんなさい、お義母様。私もこの辺で遠慮しておきます……」
正直、もうちょっとだけなら飲んでも大丈夫って思ってた。
でもここは響さんの言葉に従った方が良さそう。
ふ~ん、とちょっとつまらなそうにボトルクーラーに戻すお義母様に、お義父さまはクスクス笑いながらそのボトルを取った。
そして、お義母様のグラスに黄色がかった透明な液体を注ぐ。
「あんまり拗ねるな。響が萌ちゃんの身体を気遣うのも、夫として当然のことだろう」
「え? ……あっ!」
なんだか言い方が……と思った次の瞬間。
お義母様がパアッと表情を明るくして、ズズッと私に身を乗り出して来た。
「もしかして、萌ちゃん、おめでたっ……!?」
「はっ……!?」
ギョッとして裏返った声を上げる。
隣では響さんが、ブッと吹き出していた。
おかげで響さんは食事会開始から一滴もお酒を飲んでいない。
だからこそ、少しだけ私がお義母様に付き合わなきゃって思ってた。
「コイツ、あんまり酒強くないんだよ。そのシャンパン、結構アルコール度数高いだろ?」
響さんは涼しい顔でそう言って、自分はミネラルウォーターのグラスを傾ける。
お義母様がジトッと私を見つめて、私は板挟みになってしまう。
それでも。
「えっと……。ごめんなさい、お義母様。私もこの辺で遠慮しておきます……」
正直、もうちょっとだけなら飲んでも大丈夫って思ってた。
でもここは響さんの言葉に従った方が良さそう。
ふ~ん、とちょっとつまらなそうにボトルクーラーに戻すお義母様に、お義父さまはクスクス笑いながらそのボトルを取った。
そして、お義母様のグラスに黄色がかった透明な液体を注ぐ。
「あんまり拗ねるな。響が萌ちゃんの身体を気遣うのも、夫として当然のことだろう」
「え? ……あっ!」
なんだか言い方が……と思った次の瞬間。
お義母様がパアッと表情を明るくして、ズズッと私に身を乗り出して来た。
「もしかして、萌ちゃん、おめでたっ……!?」
「はっ……!?」
ギョッとして裏返った声を上げる。
隣では響さんが、ブッと吹き出していた。