ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
苛立ちの全てを注ぎ込んで吐きだすような言葉。
それにドキッと胸を高鳴らせながら、私の心によくわからない感情が湧き上がる。
「わ、私ばっかり責めないで下さいっ」
言われっ放しが悔しくて、私は思わず反論していた。
それが意外だったのか、響さんが息を飲む。
「だって、誰のせいだと……」
思わず感情が昂ってそう叫んでいた。
え?と静かに聞き返されて、私は慌てて言葉を飲み込んだ。
どうやら、何を話していたかは聞いてないらしい。
黙ってくれていた清水さんに心の中で感謝しながら、私はただ響さんへの反発だけを強めていた。
「私は響さんの奥様だけど、私だって響さんと同じように仕事してます。
飲みに行く約束だってあるし、そこに男性がいることだって、もちろん……」
「それとは意味が違うだろ。清水と二人で飲みに行く理由がどこにある? それも仕事だっていうのか」
「仕事に必要な情報をもらう為です。何が悪いんですかっ」
どう考えても苦し過ぎる反論だったと思う。
それでも強気で言い切ってしまえば、響さんはそれ以上踏み込んで来ない。
それに……遠回しだけど間違ってはいない。
仕事に集中出来ない自分が嫌で、ただ知りたかった。
それを響さんには聞けないから……。
頼れるのは、清水さんしかいなかった。
「……仕事、ね」
苛立ちを抑えるように、響さんは私からプイッと顔を背けた。
それにドキッと胸を高鳴らせながら、私の心によくわからない感情が湧き上がる。
「わ、私ばっかり責めないで下さいっ」
言われっ放しが悔しくて、私は思わず反論していた。
それが意外だったのか、響さんが息を飲む。
「だって、誰のせいだと……」
思わず感情が昂ってそう叫んでいた。
え?と静かに聞き返されて、私は慌てて言葉を飲み込んだ。
どうやら、何を話していたかは聞いてないらしい。
黙ってくれていた清水さんに心の中で感謝しながら、私はただ響さんへの反発だけを強めていた。
「私は響さんの奥様だけど、私だって響さんと同じように仕事してます。
飲みに行く約束だってあるし、そこに男性がいることだって、もちろん……」
「それとは意味が違うだろ。清水と二人で飲みに行く理由がどこにある? それも仕事だっていうのか」
「仕事に必要な情報をもらう為です。何が悪いんですかっ」
どう考えても苦し過ぎる反論だったと思う。
それでも強気で言い切ってしまえば、響さんはそれ以上踏み込んで来ない。
それに……遠回しだけど間違ってはいない。
仕事に集中出来ない自分が嫌で、ただ知りたかった。
それを響さんには聞けないから……。
頼れるのは、清水さんしかいなかった。
「……仕事、ね」
苛立ちを抑えるように、響さんは私からプイッと顔を背けた。