ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
フッと下向けた瞳に、テーブルについた自分の左手が映り込んだ。
嫌でも、響さんとお揃いのマリッジリングが視界に飛び込んで来る。
自分で見てもくすぐったい。
まだ全然馴染まない指輪だけが、私が響さんのなんなのかを自己主張している。
「……響さん」
ゆっくり目を閉じながら、無意識にその名前を唇の先で呟いた。
なんだか胸の奥が疼く。
声を上げて怒鳴る響さんを初めて見た。
それほどまでに響さんを怒らせてしまった。
冷静になれば、全部私が悪いのはわかる。
確かに響さんの言う通り軽率だった。
心配させてしまったことを考えると、キュンと胸が苦しくなる。
鼻の奥の方がツンとした。
なのに私は、謝るどころか、響さんに反論してしまった。
だって私が清水さんに聞きたかったこと……その理由を聞かれたら、答えられないから。
知りたいのは、何も好きな食べ物とか趣味とかそんなことだけじゃない。
響さんにとって私ってなんだろう。
響さんは私のことどう思ってるんだろう。
知りたい気持ちが強過ぎて、そう思う自分にすら戸惑う。
どうして?なんて聞かれたら、なんて答えていいかわからない。
嫌でも、響さんとお揃いのマリッジリングが視界に飛び込んで来る。
自分で見てもくすぐったい。
まだ全然馴染まない指輪だけが、私が響さんのなんなのかを自己主張している。
「……響さん」
ゆっくり目を閉じながら、無意識にその名前を唇の先で呟いた。
なんだか胸の奥が疼く。
声を上げて怒鳴る響さんを初めて見た。
それほどまでに響さんを怒らせてしまった。
冷静になれば、全部私が悪いのはわかる。
確かに響さんの言う通り軽率だった。
心配させてしまったことを考えると、キュンと胸が苦しくなる。
鼻の奥の方がツンとした。
なのに私は、謝るどころか、響さんに反論してしまった。
だって私が清水さんに聞きたかったこと……その理由を聞かれたら、答えられないから。
知りたいのは、何も好きな食べ物とか趣味とかそんなことだけじゃない。
響さんにとって私ってなんだろう。
響さんは私のことどう思ってるんだろう。
知りたい気持ちが強過ぎて、そう思う自分にすら戸惑う。
どうして?なんて聞かれたら、なんて答えていいかわからない。