ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
何を言われたのかわからなくて、私はきょとんと響さんを見上げた。
「洗濯物は、俺が干しておくから」
そんな言葉と同時に、洗濯機がピーピーと音を立てた。
ハッとして振り返ると、どうやら洗濯機が役目を終えた合図らしい。
「ほら、どけ」
「あっ……! だめ、ダメです!」
洗濯機の蓋を開けようと手を伸ばす響さんを、私は必死で身体で阻止した。
響さんが眉を寄せる。
「なんだよ。いいから早く着替えて来い」
「だめっ! これは私がやりますっ」
「だから、お前は何を意地張って……」
「しっ……下着が入ってるからっ!!」
顔を真っ赤にしてそう叫ぶ私に、響さんが一瞬固まった。
「だから、私がやるんです!!」
「……あ、そ」
そっと見上げた響さんは、ぎこちなく私から目を逸らしてポリッと頭を掻いた。
そして、ようやく素直に洗面所から出て行ってくれた。
その背中を見送って、私はやっとホッとして肩の力を抜いた。
同時に身体の力まで抜け切って、私はその場にズルズルとしゃがみ込んだ。
朝から心臓に負荷がかかり過ぎ。
なんだか、平日以上に疲れる休日の始まりだ。
「洗濯物は、俺が干しておくから」
そんな言葉と同時に、洗濯機がピーピーと音を立てた。
ハッとして振り返ると、どうやら洗濯機が役目を終えた合図らしい。
「ほら、どけ」
「あっ……! だめ、ダメです!」
洗濯機の蓋を開けようと手を伸ばす響さんを、私は必死で身体で阻止した。
響さんが眉を寄せる。
「なんだよ。いいから早く着替えて来い」
「だめっ! これは私がやりますっ」
「だから、お前は何を意地張って……」
「しっ……下着が入ってるからっ!!」
顔を真っ赤にしてそう叫ぶ私に、響さんが一瞬固まった。
「だから、私がやるんです!!」
「……あ、そ」
そっと見上げた響さんは、ぎこちなく私から目を逸らしてポリッと頭を掻いた。
そして、ようやく素直に洗面所から出て行ってくれた。
その背中を見送って、私はやっとホッとして肩の力を抜いた。
同時に身体の力まで抜け切って、私はその場にズルズルとしゃがみ込んだ。
朝から心臓に負荷がかかり過ぎ。
なんだか、平日以上に疲れる休日の始まりだ。