ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
適当に夕食をとってから、ぼんやりとダイニングテーブルに頬杖をついた。
音がないと寂しいから点けたテレビは、ただ眺めているだけで内容なんか全然頭に入って来ない。
帰り際にバッグに突っ込んで来たA4用紙を目の高さに掲げる。
帰り支度を整えた後でメールボックスに届いたことに気付いて、急いでプリントアウトして来た中谷さんからのメールの返信だ。
座談会の日程伺いに対する返事。
文面だけでもキビキビした出来る女の風格が感じられる。
見た目も中身も私とは全然違う。
こんな頭キレそうな素敵な人が響さんの元カノで、しかも……。
結構マジな、って、どういうことだろう。
意地悪な清水さんのニヤニヤ笑いが頭に浮かぶ。
『間に合うなら、メンバー変えた方がいいかもよ』
そんな必要がどこにあるの、と思いながら。
リストを覗き込んで、一瞬絶句した響さんの様子が気になってしまう。
過去は過去でしかない。
それは私が気にすることじゃない。
なのに、どうしてそんなこと言うんだろう。
思考を重ねていくと、心になんだか弱気な空気が漂う。
メンバーって今から変えられるのかな……。
メールのプリントアウトをテーブルに置いて、ジーッと見つめた時。
玄関の鍵が開く音がした。
音がないと寂しいから点けたテレビは、ただ眺めているだけで内容なんか全然頭に入って来ない。
帰り際にバッグに突っ込んで来たA4用紙を目の高さに掲げる。
帰り支度を整えた後でメールボックスに届いたことに気付いて、急いでプリントアウトして来た中谷さんからのメールの返信だ。
座談会の日程伺いに対する返事。
文面だけでもキビキビした出来る女の風格が感じられる。
見た目も中身も私とは全然違う。
こんな頭キレそうな素敵な人が響さんの元カノで、しかも……。
結構マジな、って、どういうことだろう。
意地悪な清水さんのニヤニヤ笑いが頭に浮かぶ。
『間に合うなら、メンバー変えた方がいいかもよ』
そんな必要がどこにあるの、と思いながら。
リストを覗き込んで、一瞬絶句した響さんの様子が気になってしまう。
過去は過去でしかない。
それは私が気にすることじゃない。
なのに、どうしてそんなこと言うんだろう。
思考を重ねていくと、心になんだか弱気な空気が漂う。
メンバーって今から変えられるのかな……。
メールのプリントアウトをテーブルに置いて、ジーッと見つめた時。
玄関の鍵が開く音がした。