ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
「……あのなあ。どっちかって言うとこの件で被害者は俺の方だ」
呆れたような声が聞こえる。
そうかもしれない。
そうかもしれないけど、私は響さんみたいに平然としてなんかいられない。
「それに、見られたのはお互い様だ」
その言葉を聞いて、私の中で何かがブチッと切れた。
「ひ、響さんと一緒にしないで下さい!!」
声を上げながら、勢い良く布団を跳ねのけて顔を上げた。
響さんが目を丸くして私を見下ろしている。
「わ、私の方は湯気で曇ってたし何にも見てません!!」
真っ赤な顔を背けながら反論すると、は?と短い声が返ってきた。
「嘘つけ。ガン見してたくせに」
「~~っ、だから、目には映ってませんっ!!」
「どういう屁理屈だよ。それ言ったら、俺だって一瞬だったし、脳内消去してやるから、安心しろ」
「脳内消去ってっ……!」
それも酷っ!と叫びながら、私はベッドにペタンと座ったまま響さんを見上げて睨んだ。
そして、悔し紛れに枕を掴んで、思いっ切り響さんにぶつけた。
予想外の反撃だったのか、響さんの顔に正面から命中する。
ブッと響さんが声を上げた。
「萌っ!!」
さすがに苛立った響さんが私の腕をグッと掴んだ。
その腕を振り切れないまま、私は顔を俯ける。
呆れたような声が聞こえる。
そうかもしれない。
そうかもしれないけど、私は響さんみたいに平然としてなんかいられない。
「それに、見られたのはお互い様だ」
その言葉を聞いて、私の中で何かがブチッと切れた。
「ひ、響さんと一緒にしないで下さい!!」
声を上げながら、勢い良く布団を跳ねのけて顔を上げた。
響さんが目を丸くして私を見下ろしている。
「わ、私の方は湯気で曇ってたし何にも見てません!!」
真っ赤な顔を背けながら反論すると、は?と短い声が返ってきた。
「嘘つけ。ガン見してたくせに」
「~~っ、だから、目には映ってませんっ!!」
「どういう屁理屈だよ。それ言ったら、俺だって一瞬だったし、脳内消去してやるから、安心しろ」
「脳内消去ってっ……!」
それも酷っ!と叫びながら、私はベッドにペタンと座ったまま響さんを見上げて睨んだ。
そして、悔し紛れに枕を掴んで、思いっ切り響さんにぶつけた。
予想外の反撃だったのか、響さんの顔に正面から命中する。
ブッと響さんが声を上げた。
「萌っ!!」
さすがに苛立った響さんが私の腕をグッと掴んだ。
その腕を振り切れないまま、私は顔を俯ける。