ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
「……恥ずかしくて、死にそう……」
半泣きになって呟くと、頭上で響さんの小さな溜め息が聞こえた。
「俺だって、同じ気持ちなんだけど」
「嘘ばっかり!」
思わず、涙ぐんだ目で響さんを見上げた。
響さんは私の腕を離して、フッと苦笑してからベッドの端に腰を下ろした。
「なんで嘘? 俺だって無防備な状態であんなご対面、恥ずかしいに決まってるだろ」
「う……」
無防備って言葉が胸に突き刺さる。
先に冷静になった響さんの言葉通り、確かにあの状況で悪いのは私の方だ。
「……ごめんなさい」
シュンと俯いたままで呟くと、響さんはハッと息を吐いて笑った。
「また、謝る癖か」
「私、ボーッとしてて。お見苦しいもの、お見せしました。脳内消去して下さい」
「なんだよ、それ」
乾いた笑い声を上げて、響さんは私に背を向けて肩を竦めた。
「……だって……」
呟きながら、私は中谷さんの姿を思い起こしてしまう。
半泣きになって呟くと、頭上で響さんの小さな溜め息が聞こえた。
「俺だって、同じ気持ちなんだけど」
「嘘ばっかり!」
思わず、涙ぐんだ目で響さんを見上げた。
響さんは私の腕を離して、フッと苦笑してからベッドの端に腰を下ろした。
「なんで嘘? 俺だって無防備な状態であんなご対面、恥ずかしいに決まってるだろ」
「う……」
無防備って言葉が胸に突き刺さる。
先に冷静になった響さんの言葉通り、確かにあの状況で悪いのは私の方だ。
「……ごめんなさい」
シュンと俯いたままで呟くと、響さんはハッと息を吐いて笑った。
「また、謝る癖か」
「私、ボーッとしてて。お見苦しいもの、お見せしました。脳内消去して下さい」
「なんだよ、それ」
乾いた笑い声を上げて、響さんは私に背を向けて肩を竦めた。
「……だって……」
呟きながら、私は中谷さんの姿を思い起こしてしまう。