「光と闇」~その真の姿とは~ <完>
光の巫女と名付けられた女は、あまりの光景に身動きが取れません。


目の前で起きた出来事を、やっと理解したその瞬間、女は意識を失いました。




目覚めた時には、自分のベッドの上でした。


…夢…


いいえ、夢ではありません。

ハッキリと、唯一の家族が殺された瞬間が、瞼に焼き付いています。


もう二度と会えません。


そして、大人たちの願いとは裏腹に、雨が止む事はありませんでした。


生かされた女の涙が止まないのと同じように…
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