「光と闇」~その真の姿とは~ <完>

徐々に、血相を変えた男衆が、村長の家に集まってきます。


村長の家にこだましているのは、双子の鳴き声だけ…

今この家で生気を持つ者は、双子だけのようでした。



応援に駆けつけた重役の奥さんのひとりと、村長の奥さんが赤ん坊をあやす隣の部屋で、男たちは唸り声をあげながら、話し合っています。


かつてない事態に、良い案もなかなか出てきません。



次第に、外が少し明るくなってきました。

雨も、弱まってきたようです。



そんな時、村長の一言で、話はまとまりました。


双子は、他人として別々に育てようと…
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