sleeping story


仰け反った拍子に誰かにぶつかってしまった


ドンッ


(うわぁ! すっすみません)


私は思いっきり頭を下げる。


すると頭から男の人の声が降ってきた


(ああ、別に大丈夫だよ。 それより〇〇高校へ行く道はここで合ってる?)


(へっ?)


顔を上げると近所では見たことのない男の人が立っていた。歳は同じくらいだろうか


あまりにも簡単に許してくれて安心したのもつかの間 質問が飛び出してきたため私はあまりにもまぬけな声を出してしまった。


(ぷはっ 未亜何その声)


(うるさいな葵!ちょっと黙ってて!)


すると男の人は困ったように


(えーっと?聞いてますかー?)


と言った


私と葵は慌てて体制を立て直し一呼吸おいてから葵が答えた


(すみません はい、合ってますよ私達の通っている高校がそこです。もしよろしければご一緒しましょうか?)


さすが葵切り替えが早い 私が感心していると男の人は


(じゃあお願いしようかな)


と言った



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