蒼き瞳~月の姫と悪魔~
戦いの音だけが辺りに響く
全力で戦ってるのに柚綺も私の動きについてきてる
これが柚綺の本当の実力…
3年前なんて全然本気じゃなかった…!
霊力がだんだん失われていく
柚綺「どうした?動きが遅くなってるぞ」
ザクッ
華夜「ぐっ……」
ギリギリかすっただけ…
切られた所から血が溢れ出す
大丈夫。これくらいならすぐ治る
だけどどうする…このままじゃ…
私はまた負けるの?
華夜「……」
負ける…?
私が負けたらエマも…
私が弱いから…みんなが死んだ
また守れないの…?
『愛…して…る…華夜』
『戦うんだ華夜!守る為に!』
――――夜光!!
柚綺「隙だらけだぞ!」
正面から刀が振り下ろされる
私は地面に星蘭を突き刺しゆっくり目を閉じた
柚綺「血迷ったか!?」
エマ「姫様――っ!」
――――夜光っ!
――――パキンッ………
柚綺「なっ!?」
柚綺の刀がバラバラに落ちていった
柚綺(馬鹿なっ
この暗黒刀を素手で粉々にしやがった!)
柚綺「消えた!?」
そして次の瞬間柚綺の右頬に思い切り殴り込んだ
それだけじゃない
私は隙を与えないように次々攻撃した
柚綺(……っ全く動きが見えねえ…!
こいつのどこにこんな力があるんだ!)
しかしずっとやられている柚綺では無かった