蒼き瞳~月の姫と悪魔~
刻一刻と柚綺の生命力が消えていくのが感じる
そんな中柚綺は話を続けた
柚綺「俺はずっとルイスで生きてきた…
心を持たず両親をこの手で殺した時からもう…全てどうでも良かった
誰も俺を見てくれなかった
…けど…華夜は俺を見つけてくれた
―――…華夜…
お前は暗闇に居る俺にとって唯一の…光だった…」
華夜「なんで…?なんでそんな事言うの……?
そんなのまるで…」
"最後みたいじゃない"
そう言おうとしたが言葉に出来なかった
運命は…残酷だ……
いつから私達は間違っていたの?
どうして私達はこんな運命になったの?
誰か教えて…
こんなの…っひど過ぎる……
華夜「―…好き……好きなの…柚綺…
お願い…死なないで……」
柚綺「――…最後にそれが聞けて良かった……」
華夜「――っ!」
"最後"
その言葉が心に響いた
柚綺「…ただ心残りがあるとすれば……
華夜と一緒に居たかった…
そして…こいつに会ってみたかったな…」
そっと私のお腹に柚綺の手が触れた
……え…?
華夜「柚綺…っ
あなた気づいていたの…?」
柚綺「…っ当たり前…だろ…」
そう…私の中にはもう1つ小さな命が宿っていた