蒼き瞳~月の姫と悪魔~
私のお腹の中には柚綺との間に出来た子どもが居た
でも柚綺には話していなかった
柚綺「お前妙に腹…かばってたからな…
…それにかすかにお前とは違う霊力を感じる…」
あぁ…柚綺は全部知っていた
そっと私の頬に触れて柚綺は微かに笑った
柚綺「…華夜…愛してる…お前に逢えて良かった…」
華夜「柚綺っ!!!」
魔力が無くなり力尽きた柚綺は星蘭の力が一気に拡大し一瞬で光となって散った…
華夜「―――っ!」
"愛してる"
柚綺……柚綺……!
いくら呼んでももう彼は帰っては来ない
それが私の心を締め付けた
ヨモギ「柚綺め裏切りおって…っ
役立たずがっ」
私の耳に聞こえてきたこの言葉
ヨモギ「何をしてる馬鹿ども!
早く姫の命を取らぬか!
今の奴には力など残ってない!
殺すのは今しかない!早くしろっ」
まるで道具のような扱い
こんな風に柚綺も自分の為に利用していたのか…!
残って居た悪魔が私に向かってきた