蒼き瞳~月の姫と悪魔~

――それから半年後


私はベットの上で窓の外を眺めていた


外から心地よい鳥のさえずりが聞こえてくる

あの日からもう半年…


その時ドアが開いてエマが入ってきた


エマ「もう起き上がってよろしいのですか?」



華夜「うん、平気」



エマ「穏やかな日ですね」



あの日から悪魔も妖魔達も大きな動きはなく平和な日々が続いていた


華夜「これからが大変ね…
やらなくてはいけない事がたくさんある

エマは村には帰らないの?」



エマ「姫様をお1人にするわけにはいかないので」


エマは笑顔で返してくれた


華夜「…ふふっ、言うと思った
ありがとうエマ」


私達は2人で笑い合った



「…おぎゃぁ、おぎゃぁ!」



華夜「あ、起こしちゃったみたいね」



私の腕の中には先日生まれた柚綺との赤ちゃんが抱かれていた



エマ「無事に生まれて良かったです」



華夜「うん…この子の為にも頑張らないと」



エマ「柚綺様も…それに夜光様もきっと喜ばれていますよ
そう言えば名は決まったのですか?」


華夜「もちろん
この子の名は…冬夜(とうや)………」




*おしまい*

< 110 / 230 >

この作品をシェア

pagetop