蒼き瞳~月の姫と悪魔~
*番外編② 囚われの姫*
今日はとても静か…
私は悪魔の事を調べる為に書物庫に向かっていた
悪魔は闇を好み光を嫌う者
だから悪魔にとって星蘭は最も相性の悪い刀…
私がもっと星蘭を使いこなせばその力は何倍にもなる…
昔…一度だけ夜光のを見たことがある
星蘭から眩い程の光が出て斬らずとも光を浴びた者達は次々に消滅していった
夜光と星蘭は一心同体だった
夜光は完璧に星蘭を使いこなしていた
私はまだ星蘭に認めて貰えてないって事…
その時後ろから窓の割れる音が聞こえた
振り返ると1人の男が居た
「―お前が月の姫、華夜か?」
侵入者!?
でも妖力は感じ取れなかった!
こいつ…かなりの強者…
華夜「―確かに、私は華夜。私に何か用?」
一体何者?
殺気も感じられないし出方が見えない…
「…時間が無いんだ
まずは俺と一緒に来てもらう」
すると微かに妖力を感じた
そして耳の奥でキーン…と音が聞こえた
華夜「――っ!」
これは超音波!
まさかこいつは…!
私はそのまま気を失ってしまった
「……急がないと…」
男は私を抱き上げ城を出た