蒼き瞳~月の姫と悪魔~
意識が薄れていく中微かに声が聞こえた
『冬夜…』
誰だ?母さん…?
いや…この声…昔聞いたことがある…
この声は……
冬夜「父さん…なの?」
幻覚かもしれない
でも父さんが俺の前にいる
柚綺「諦めんな
お前なら出来るはずだ」
そう言って消えていった
…あぁ…そうだ
俺はこんな所で負けるわけにはいかないんだ!
その時今まで感じた事のない程の力がみなぎってきた
俺は立ち上がって再び刀を手にした
華夜(さっきまでの邪気が消えている…
まさか自分で浄化したの…!?
しかもこの霊力
今までの冬夜じゃない…
もしかして…力が開花したの!?)
………ありがとう父さん
冬夜「行くぞ化け猫!」
すごく体が軽い
思ってもない動きが出来る
これが俺の本当の力なのか?
俺は化け猫の下に回り込み下から上に持ち上げるように切り上げた
化け猫は一瞬で消え去り周りからは歓声が上がった
「冬夜様お見事でしたよ!」
「まさかお1人であの化け猫を退治するとは驚きました!」
そんな声を聞く度に本当に俺がやったんだと実感した
華夜「…冬夜」
冬夜「母さん…俺…」
母さんは優しく微笑んだ