蒼き瞳~月の姫と悪魔~
華夜「よくやったね
あなたはみんなを守ったの
みんなあなたに感謝してる」
その言葉が嬉しかった
みんなに…母さんに認めて貰えた気がした
冬夜「母さんありがとう
これも返すよ」
そう言って俺は星蘭を差し出した
だけど母さんは首を横に振った
華夜「それはもうあなたの物…
あなたはもう一人前…
明日の夜から任務についてもらう」
冬夜「…え?」
耳を疑った
俺が母さんに一人前って認められた…?
しかも星蘭まで…
嬉しかった
俺もやっと役に立てる!
華夜「みんなもありがとう
死人も怪我人も居なくて安心した
各々ゆっくり休んでちょうだい」
そして次の日の夜にいよいよ初めて下界に降りて妖魔を排除する任務が始まった
もう既に妖魔の妖力が感じとれる
感知能力も前と比じゃない
華夜「気をつけてね」
母さんはその一言だけだった
いつもならもっと色々言われるんだけど…
俺を信じてくれてるんだなって感じる
冬夜「…よし行くか!」
俺は月を出て下界に降りて行った