蒼き瞳~月の姫と悪魔~
そして俺と母さんだけが残った
華夜「冬夜あなたには任務を続けて貰う
ごめんね…」
そう言う母さんの表情はどこか悲しそうだった
冬夜「母さんの役に立てるなら俺は嬉しい
母さんも無理しないでよ」
華夜「ありがとう冬夜
あなたも少し休みなさい」
そう言われて俺は自分の部屋に行き体を休めた
母さん…
誰にも言わないけど皆を守ろうと必死で
だいぶ霊力を使ってる
昔…母さんが失ったものはかなり大きい
もう誰も失いたくなくて自分を犠牲にして守っている…
俺には何が出来るんだろ…
父さん…どうか母さんを守って
――次の日もいつも通りに任務に出た
今日もやけに多いな…
斬っても斬っても湧いて出て来る
そして終わった頃には空が明るくなっていた
冬夜「もう朝か……」
妖魔達ももう出て来ないな
俺は月に帰ろうとしたその時微かな妖力を感じた
…なんだ?まだ動ける妖魔がいるのか?
いや…でも今にも消えそうなくらい弱い妖力だ…
気になった俺は妖力の感じる方に向かった