蒼き瞳~月の姫と悪魔~

冬夜「母さん!エマ!」



華夜「どうしたの慌てて…その子は?」



冬夜「妖魔にやられたみたいなんだ
こいつの手当てをしてほしい!」



華夜「…分かった。エマ手伝って」



俺は母さん達にそいつを預けて部屋を出た




*?*


花の香りがする…
ここは…?


目を覚ますと全く知らない所に居た

ゆっくり体を起こして辺りを見渡した


静かな所…ここ、どこなんだろう…

傷も手当てされてる…
あの後何があったの…?



ガチャ


部屋のドアが開いたと思ったら知らない男の子が入って来た




冬夜「あっ、やっと気付いた!?もう大丈夫?」




私に近付いて心配そうに覗き込んで来た



「………あなた…誰?」


冬夜「俺は冬夜
…にしてもびっくりしたよ
お前すごい傷で倒れてんだから」


冬夜…
この人が私を助けてくれた…?




冬夜「お前は?」



杏「…私は杏(あんず)冬夜…ここはどこ?」




冬夜「ここは月だ」



うそ!?ここは月なの…!?



冬夜「待ってろ
今、母さんを連れて来る」



そう言って冬夜は出て行った




杏「なんて事……」




ここが…月だなんて…


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