蒼き瞳~月の姫と悪魔~

*華夜*


冬夜が連れて来たあの子……
何かがおかしい…

伝説の四神と言われる1人の朱雀は本当に強大な力の持ち主であんなに重傷を負う事なんて無いはず…


それに朱雀にここまで致命傷を与える強い妖魔は昨日は感じられなかった

それに杏からは微かに少し違う魔力を感じた


何か引っかかる…
念のため注意しなきゃね…




*杏*


最後に案内されたのが…大きなお墓

墓石には沢山の人達の名前が刻まれていた




杏「ここは?」



冬夜「18年前に…悪魔達が襲って来て皆殺されたらしい…」



冬夜は18年前の事をゆっくり話してくれた
少し…寂しそうな表情で



冬夜「ここに俺の父さんの名前もあるんだ
遺体は無いけどな…」



杏「冬夜…」



冬夜「俺は父さんも母さんも尊敬してる
俺は誰も失わないくらい強くなるって決めたんだ」



………強い瞳…


私はだんだん冬夜に惹かれていった


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