蒼き瞳~月の姫と悪魔~
第2部 約束の時を


1週間も経つと杏はすっかり皆と仲良くなっていた


今、杏は妖精達と楽しそうに話していた
俺は少し離れた所からそれを見ていると杏は俺に気付いて手を振ってくれた


それから杏はよく笑うようになった
始めの頃は警戒心のせいか表情が固かったけど…


杏が笑っているとどこか安心している自分がいた


そんな頃俺は1つ気になっていた



冬夜「杏、お前1度も帰らないけど帰る場所あるんだろ?ずっとこんな所に居てもいいのか?」


これを言った後に俺は後悔した


さっきまで笑っていた杏は黙り込んで俯いていた




冬夜「悪い…無神経だった」




杏「ううん…冬夜は心配してくれただけなんだよね?ありがとう…」


1週間経って杏の事はそれなりに分かっていたつもりだった
けどそれは間違いだった
俺と杏の距離は会った時から変わってない


何だ…このモヤモヤする気持ち…

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