蒼き瞳~月の姫と悪魔~
俺はすぐに皆に声をかけて悪魔の所に向かった

月の雫の所に悪魔達はおりて来た


泉を挟んでこっち側に俺達、向こう側に悪魔が待機していた

見た所すぐに襲ってくる様子は無かった


…悪魔か……初めて見る
こいつ等の王が俺の父さんだったわけか…


悪魔「お前等には用はねえ!
月の姫を出せ!
あの時の怨みをお前を殺して晴らす!」


狙いは母さんか…


華夜「あなた達は下がって居なさい
こいつ等をやるのは私の役目よ」


後ろから少し遅れて母さんとエマがやって来た




*華夜*


悪魔を見るのは15年振り…



華夜「あなた達は手を出さないで
これは私の役目よ」



15年前の戦いに冬夜や皆を巻き込みたくない


私は星蘭を抜いた
この後始末は私がつける!



悪魔「15年前はよくもルイス様を!
俺達はこの15年間お前を殺す事だけを考えて来た!お前を殺せばルイス様も喜ぶっ」


柚綺"華夜愛してる……"



華夜「―柚綺は…柚綺は柚綺よ!ルイスじゃない!
それに復讐なんてしたって意味は無い!
退けっ!出来れば戦いたくはない!」



悪魔「ぼさくなっ!」



勢いよく私に向かって来た


キィンッと刀のぶつかる音が響いた



華夜「…それがあなた達の答えなら仕方ない」



私の瞳は暗闇の中で蒼く光っていた


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